ピアノを買うのか、すでにピアノを持っているのか?

それにより配送手配が異なってくると思います

ピアノ購入の場合は、購入した店舗で配送まで受け付けてくれると思いますが、
私の場合は既にピアノはあったので、元場所から今場所へのピアノ配送を自分で手配する必要がありました


ピアノ配送業者の選定

ピアノ配送は、通常の引越し業者さんとは完全に異なっていて別業者になります
ネットでピアノ配送と調べるといくつか近くの配送業者を見つけることができます

私も初めはネットで調べて相場を確認してみたのですが、正直言って違いなんて分からないしどこにお願いすればいいか皆目判断できず…

物が物なので金額が安いところにお願いすればいいってわけでもなさそうなので、
念のためいつも調律を頼んでいる調律師さんにおススメの配送業者がないか?と確認してみることにしました

するとその方がよくお世話になる配送業者があるとのことでそこを紹介してもらうことになりましてね、
やはり経験ない事なので誰かの紹介だと思うと安心できます


そんなこんなでほぼ業者さん確定の上で
  1. 配送願いの電話をかける
  2. 見積もりを聞く
  3. 家内経路の下見依頼
  4. 事前下見
  5. 正式な配送依頼と配送日の確定
  6. 配送(お支払い)

こんな順序で進めていきました

個人的には家の中を事前の下見するというのがとても良かったです


事前の経路下見

ピアノを置く、と決めて家を建てたわけですが、それでも本当にピアノが入るかどうかは若干気になっていました

なぜなら我が家はリビングの前に角があるから

ピアノは大きく重いので曲がるというのがなかなか困難で
過去、実家にピアノを置いた際も角を曲がれないからと想定外の部屋にピアノが置かれることになりました(そしてその後その部屋が私の個室になりました)

なので事前にそれがわかると配送当日入らない!!なんて大事にならないので安心です

ちなみに配送当日に入らないなんてことになった場合はどうするか?というと
私がお願いした業者さんの場合は、
  1. 一旦ピアノを業者側の倉庫持ち帰り
  2. ピアノを分解(!)
  3. 再度配送
  4. 現場で組み立て
となるそうです
もちろん別途料金が嵩むので・・・なかなかのおおごとですね

事前下見は約3200円くらいかかりましたが、最終的にその業者で配送を頼むなら最終金額から下見代は差し引きますとのこと
ま、初めからそれを入れての金額だからあまり差し引き関係ないのかもしれないけれど、安心料だと思えば良いかなと依頼しました

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事前下見ではこんなピアノを形どった段ボールで廊下の角を曲がれるか確認
ちなみに下見の際は事前にピアノの型番を伝えておく必要があります
我が家の場合はヤマハのUX-1
ヤマハの中でも小ぶりなタイプ

でもそのおかげで気になってたリビング前の角もギリギリ曲がれると判明!

もし一つ上のサイズだと曲がれなかったというんだからほんと小ぶりで良かったです

こうして安心して配送日を決めて、当日を待ちました


耐震対策

ピアノと言えば、気になるのはその耐震対策です
正直なところ実家での耐震対策は全くのナシ!

和室にピアノを置いていたんですが、和室用の板にただ乗せていただけなので、動こうと思えば動きたい放題だったと思います

しかし過去起きた東日本大地震の時などもたまたま揺れと同調しなかったためか、ビクともせず。。
そのピアノの前で何十年も私は布団を敷いて寝ていたんだから、今思えば恐ろしいもんです。。。


我が家ではピアノをリビングに置くこともあり、耐震対策はしっかりしたいところ

ピアノの耐震器材というと結構色々あるんですけど、
私は数ある耐震対策のうち『フトーゴム 』というこちらにしてみました

前も後ろも強力なゴム素材で前輪には紐によるストッパーがついているので、地震の揺れでインシュレーターから脚が飛び出る可能性を低くしてくれるという商品です


取り付け後はこんな様子
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車輪もすっぽり隠れていい感じです

このフトーゴム、難点をいうなら
強力なゴムなので、若干臭う点とフローリングなどに直接置くとフローリングを変色させる点でしょうか

付属して厚紙がついてきたので、それに乗せて配置して下さい、と説明書に明記されていたのですが、それってせっかくのゴムが厚紙を挟むことにより揺れるとフローリングの上を滑るんじゃないだろうか?(^^;)

変色覚悟で厚紙無しにするか、説明書どおり厚紙入りにするか、直前までどうしようどうしようと悩んでいた私

しかしピアノ配送の方々は、このインシュレーターを見ると『あ、はい、これですね』とこなれた様子でささっと厚紙入りでセットし、ピアノをグイっと所定箇所に押し込んで終了

あ、当たり前に厚紙入りなのですね^^;

『紙がないと床変色しますから』

ですよね〜
なんだか悩んでいたのがおかしいくらいですわ

ピアノ配送の方がグイっとピアノを押し込んでくれてましたけど、かなりの力で押して動いていたので、私などの力ではビクともしません
そりゃ200キロありますものね…


こうして予定通りの場所にピアノが入りました


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背後も空間を開けて下さり耐震対策もしっかり
(ピアノは地震の揺れで背後の壁にぶつかり正面に転倒する事が多いそうで、通常背後は10センチくらい開けるそうです)

家の中に傷がつくこともなく、
綺麗に納めて下さり、
お値段約31,000円

(実家がマンションかつエレベーター移動のためプラス料金がかかりました)

配送業者さんはたった2人できてまして、
あの化け物の様なピアノをわずか2,30分程で運び入れてましたのでもう感激の他なく
逆にこんな価格でいいのか申し訳ないような気持ちになりました

圧倒的な力を見た我が子は何を思ったか、
『おとうさん…!』と呼んでました(苦笑)
しかも何度も!


『これこれ!アナタのお父さんは今お出かけ中でしょ?配送業者さんはお父さんじゃないのよ』
ととりつくろう私^^;

いやはや焦りました




ともあれ、入居後の外構工事のこともあり延期になってたピアノ配送も終わり、やっと私の気持ちもスッキリしました

年内にできて本当に良かったわ・・・



ちなみに、ピアノが無くなった実家はどうなったかというと、
部屋が広くなって気持ちよくなってるかと思いきや、
ピアノが無くなった場所の前で母はしばしボーっと虚無感に包まれてしまったそうです

決して母がピアノを弾くことは無かったのですが、それでも子育てという怒涛のような毎日の中で子供のためにピアノを買ったというイベントは父母の中で心の片隅を占めていたようで、『ああ、、本当に終わったのね』ともう二度とピアノが鳴らない部屋でそう思ったそうです(後日母談)


私もいつかそう思うのか?どうなのか?

いずれにせよ、このピアノは子供たちがいくら使っても構わないし触ってくれたらその分嬉しいけれど、やはり『私が買ってもらったモノ』という気持ちが強く、子供にあげようなんて気持ちはさらさらないのでした


プロになれるわけでもなく、
即興でステキな曲が弾けるわけでもなく、
耳コピができるわけでもなく、
空で弾ける曲と今となっては1.2曲しかないような、
いわゆる普通の女の子が普通にピアノを習い、ただただ教本を弾き続けてたってだけの『弾けますレベル』でしかないのですが、
それでも子供の歌に簡易伴奏してあげたりできると思うと、やってきて良かったなぁと思ったりします

父母は投資してくれた金額に見合う成果としてはあまりに乏しいものでしょうけどね…

そりゃ色んな意味で虚無感つつまれるってものですね(苦笑)


まだまだこのピアノには現役でいい音鳴らしてもらいたいものです
FullSizeRender
ちなみに、
その音色なんですが、
我が家に来てからというもの、実家よりもいい音色を奏でてくれてます

実家は和室の板起き状態だったせいか、音が若干ビビる音階があり、それが子供の時からずっと気になって嫌だったんですが、
我が家では全くそんな事はなく30年物とは思えない澄んだいい音を響かせてくれるようになりました

話によると、
インシュレーターとして採用した『フトーゴム』は耐振にも優れていて音をクリアにしてくれるとのこと

部屋の構造の他、もしかしたらこのインシュレーターのおかげかもしれないです


部屋に馴染んだ来年頃、調律師さんを呼ぼうと思うので
その時音色について伺ってみようかと思います